『頭で考える前に「やってみた」人が、うまくいく』
サチン・チョードリー
ADHDの人の読みやすさ | |
ADHDの人へのおすすめ度 | |
引き込まれ度 | |
役に立った度 |
人生を好転させたければ、「考えてないでさっさとやる」しかないんだと強く教えてくれる本
著者のサチン・チョードリーさんは、インド出身で日本で「飛び込み営業」をしているときに、挫折しそうになったところ、インドの印僑(インド国外に住んで活躍しているインド人)に『ジュガール』を使いなさいとアドバイスされ、その後、数々の事業を成功させた方です。
そんな『ジュガール』ですぐ行動できる人になる方法を、教えてくれる本です。
とてもシンプルでわかりやすく、 優しい口調で書かれているので、読みやすいです。
読み進めていくうちに、今まで色々とやりたい事はあったのに、考えるだけで、結局なにもやらなかった自分が許せない気持ちにもなりました。
しかし、これからは頭で考えても何も解決しない。やっぱり行動しよう!
そういうモチベーションを高めてくれてくれる一冊です。
インドの「ジュガール」で固い頭をやわらか頭に
インドの「ジュガール」7つのエッセンス
著者のサチンさんを成功に導いたインドの「ジュガール」は以下の7つのエッセンスがあります。
①少ない力で多くのものを得る。
②自分の枠を超えた発想で考え、行動する。
③やわらか頭で考えてピンチをチャンスにする。
④シンプルに考える。
⑤決してあきらめない。
⑥自分を抑えつけない。
⑦セルフ・エフィカシー(自己効力感)を大事に育てる。
特に私に響いた④⑤⑥についてまとめました
シンプルに考える
シンプルに考えるって結構難しいですよね。
私は考えすぎて、自分で問題を複雑にしてる気がする・・・
ジュガールでは、目の前のことを極力シンプルに捉えて、問題を解くキーを見つけていく作業をするそうです。
どんな問題でも、問題を解くためのキーの存在があるので、複雑に見えることもそのキーを見つけることができれば、とんとん拍子で解決していくそうです。
あのスティーブ・ジョブズも生涯「シンク・シンプル」を貫いたそうです。
やっぱりシンプルイズベストなんですね・・・!
インド人は決してあきらめない
私は、少しでもうまく行かないと、「自分には向いてないんだ」と決めつけてすぐに諦めます。失敗するところを他人に見られたり、変に思われたりするのが嫌で、やめてしまうこともあります。ムダにプライドが高いせいもあると思います。
インド人に辞書に「何もしないで諦める」という言葉はないそう。
諦めるという行為をジュガールが認めてないからです。
どんなに可能性が低くても、見方や発想を変えて一発逆転の方法を考える。
諦めないことで後悔しなくなり、人生に余裕ができる。
どんな難題でも、視点を変えることによって、問題解決のキーを見つけることができるはずですよね。
簡単に諦めてばかりじゃ、人生の満足度は低いまま。
「失敗してもまたやればいいじゃん」ぐらいの軽い気持ちでどんどん行動すると、解決策が見えてくることも多いと思います。
自分を抑えつけてはいけない
ジュガールは、恥などで自分を抑えつけることを認めず、どんどん自分を前面に押し出してアピールすることを求めます。
自分を抑えてばかりの私に、特に刺さった部分です。
自分を出したいけど恥ずかしい。勇気が無い。図々しいと思われたくない。
私以外にもそういう日本人は多いと思います。
しかし、世界は「アピールした者が勝つ」時代になってきていると言います。
恥ずかしがってばかりいたら、せっかくのチャンスもつかめないし、後悔が残りますよね。
なので、「主張するべきときはする」この姿勢が大事です。
そのためには以下の2つのポイントが書かれています。
○言い訳しているうちは前進できない
○前に出ることは、嫌われる行為ではない
できない言い訳を考えるのではなく、とにかくやってみる。
そして、変に相手に気を使って、控えめにするのではなく、素直に自分を出した方がうまく行く。
これを意識すれば、後悔はかなり減りそうですね!
終わりに
ジュガールは、日本生まれ日本育ちの私には、馴染みのない考えではありました。
しかし、何かアイデアがあっても、何もしなければ、何も無かったのと同じです。
恥ずかしい、周りに迷惑をかけてはいけないなどと思って、自分を抑えつける人生を送っていたら、後悔だけが増えてしまいます。
後悔を少しでも減らしていくには、「頭で考えないで行動する」これに尽きると改めて強く感じました。
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