私は私のままで生きることにした(キム・スヒョン)
ADHDの人の読みやすさ | ★★★★★(5.0) |
ADHDの人へのおすすめ度 | ★★★★★(5.0) |
引き込まれ度 | ★★★★★(5.0) |
役に立った度 | ★★★★★(5.0) |
読みたくなった理由
これ、タイトルにとても惹かれます。表紙のパープルもイラストも優しく感じます。
私はADHDのせいか、昔から自分の気持ちや欲望に蓋をしたり、周りに合わせてばかり。自分に自信がまったくありません。
心が麻痺して、本当の自分の気持ちさえ感じられなくなっていました・・・。
最近、そんな自分が嫌で嫌でしょうがなくて、爆発寸前。
本当の自分はもっと強欲でわがままなはず。
少しでも本当の自分を出せるようになるヒントが書かれているのでは、と思い手に取りました。
この本から学んだこと
どのページも心に沁みました~。
良いとこだらけで付箋だらけになりました。
なかでも『 すごく響いた!』好きな箇所を2つ、紹介したいと思います。
自分の理想どおりに行かなくても、自分のふがいなさに耐えられないと思っても、言い訳を取り払って本当の自分と向き合おう。
そして自分と「向き合えたなら、再び歩き出そう」
それがいちばん大切。引用元:私は私のままで生きることにした(キム・スヒョン)
これまでの私は、何事も
「ADHDだからできなくて当たり前。自分なんてこんなもんだよ」
やる前から諦めモードで、何もしない状態が続いてました。
自分で自分の力を低く見積もって、ADHDをできない言い訳にしてた気がします。
でも、少しでも何か手を動かせば、意外とできるかもしれないし、状況は良くなるかもしれませんよね。
何もしない事が一番良くない。
「言い訳してる暇があるならとにかく行動起こそうよ!」
自分をそんな気持ちにさせてくれる一文でした。
もうひとつ、
人生でやるべきタスクが多すぎたり、責任感に溺れ死にそうになったり、家に帰った瞬間に涙があふれそうになったりしたら、「しんどい」と言おう。
誰もあなたの代わりにあなたを守ってはくれない。
耐えがたい犠牲に耐えるのは、自分を虐待しているのと同じ。
もう少し自己中心的になっても、もう少し無責任になっても大丈夫。
責任があるからと言いながら、窒息するまで自分を放っておくことほど、自分に対して無責任なことはない。
これを読んで、私はずいぶん自分で自分を虐めてしまっていた・・・と感じました。
相手に合わせる事を優先して、自分自身の気持ちを大事にしてあげていなかった。
自分に対して無責任でした。
もっと自分優先で、自分の気持ちに正直になる事に強欲になっても良いんじゃないかなと思いました。
自分勝手、強欲はだめと思い込んでたけど、自分の気持ちに対してならOKですよね。
ADHDの方にも、そうじゃない方にもかなりオススメ
目次はToDoLisit式になっていて、その時の悩み事に合ったページを探すことができるので、とても読みやすいです。
著者自身のエピソードもたくさん書いてあり、共感しやすいです。
悩んだ時、苦しい時に手に取ると、必ず何かヒントを教えてくれる、心に寄り添ってくれる、そんな一冊です。
これからも何度も読み返したい、私にとって、とても大事な本になりました。
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